俯瞰する
小さい範囲では良くみえても、大きな範囲では好ましくないことは多分にあります。大きな範囲とは判断材料の多さという意味で、10の要素から導かれる結果と20の要素から導かれる結果は後者の方が良い結果となる確率が高いですよね。
例えば新しい取引先と業務の契約を結ぶとします。委託したい業務の質は素晴らしくお付き合いを深めたい。でもそれだけではなく、人と会社も観察する。
・人(性別・年代・役職・清潔感・その人の仕事のやり方の感想・話し方)
・会社(規模・社風・その会社の事務所の感想・ゴミが落ちていないか)
上記の例は分かりやすいのですが、重要なのは見えづらい部分をいかに俯瞰できるようになるかです。俯瞰できると(判断材料が多いので)課題が分かる、そして良い手段を採用する確率が上がる、結果に差が出る、それが積もって評価となります。
一方、俯瞰することでモノゴトの道理がつながりますから、それぞれの立場が頭に入り動きづらくなることもあります。しかし、それぞれの役割があって、そのとおり正しいことをしたということと、トータルでの結果の評価はイコールではありません。
道理を分かった上で、問題点があれば自身の与えられた職責にそって勇気をもって押し通す。その場はヘコむこともありますが、長い目で見ると良い結果を得られます。