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木曽平沢 めしわんプロジェクト

漆器で有名な木曽平沢(塩尻市楢川)の「めしわんプロジェクト」へ参加してきました。


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漆器工房見学ツアーと“めしわん”プロジェクト


この機会にしか見ることのできない工房や実際に漆器づくりに携わる職人と対話ができ、一流にふれることができるツアーです。ツアー参加の皆様には加えて、今回初めての開催となる、好きな漆塗りのめしわんを選んでいただく“めしわんプロジェクト”(※)にもご参加いただけます。


(※)漆塗りの「めしわん」で食事をしていただき、好きな「めしわん」に投票していただきます。最も人気のあった「めしわん」を商品化するイベントです。商品化になった際には、ご参加いただいた方全員に「めしわん」をプレゼントします。


参加費2,000円

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歳を重ねて漆器に興味が湧いて少しずつ揃え始めています。内容からいって2,000円の参加費は無料みたいなもの。速効で申込みをして楽しみに当日を待ちました。


重要伝統的建造物群保存地区の街並み。風情がありますなあ。


まずは木曽漆器館で歴史のレクチャーから。当日は滞在時間があまりなく、再訪してゆっくり見学したい。


地元漆器組合の方が案内役。職人さんの工房へ向かいます。


平沢集落はまさに漆器の町。往時の隆盛からは程遠いものの、現在でも生産量は日本有数です。


石本さんご夫妻の工房「石本玉水」。


重鎮の石本さん。丁寧に説明をしていただきました。


職人の技を目の当たりにして感動する参加者一同。


試しに彫らしてもらいました...が、コツが必要です笑


作品のご紹介。溜息が出る美しさでした。


次は小坂さんの工房へ。見てください年季が入った道具や机。漆器に捧げる人生とのことで人柄も素晴らしい職人さんでした。今年から漆器づくり専門の地域おこし協力隊を塩尻市が採用、小坂さんのもとへ弟子入りしています。


漆器の制作工程では「乾かし」も重要。江戸時代からの工夫が随所にあって関心が尽きません。


個人的に最も興奮したのがここ、精漆工場。うるしを造る工場で、全国で漆器の産地はいくつかあるも自前の工場を持つところは少ないとか。


工程を知ることは大事。どんなご苦労があって作品が世に出ているか分かるから。それは自分にとって価値に繋がります。知れば知るほど木曽漆器が好きになっていく。


こちらは化学反応を使って漆を黒漆にする鍋。


地元に漆の木を植林して採取はしているもののすべては賄えず。漆器に使う漆の多くは輸入品を原料にしています。


さて!メインイベントとなるめしを喰いに行きます。


なんと「めし」はまつたけご飯です。まつたけは今年大不作なため冷凍していた昨年のものを使ったとのご説明。ありがたや。

おっとめしわんプロジェクトですから、めしが入っている2つの器のどちらかへ投票をしなければなりません。使い心地を確かめつつ、参加者でわいわいしながら楽しくいただく。


採用され、商品化されためしわんが送られてくる予定ですが、どちらが届くか楽しみだ。


 

イベント終了後、「丸嘉小坂漆器店」へ立ち寄り。


硝子と漆器のブランド「すいとうよ」が有名です。気に入った酒杯を購入。


現在の漆器業界は厳しい。ここ平沢でも20年前から職人の数は半減したとか。そんな中でも新しいスタイルで現代にも通じる作品を世に出し続けている丸嘉小坂漆器店。応援しています。


19号線から1本奥に入っているので場所がどこにあるか分かりづらく、訪れていない人は多いんじゃないでしょうか。駐車場(木曽高等漆芸学院前のスペース)もありますのでぜひ立ち寄って職人の息吹を感じてみてください。

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