住まいの終活
私が所属する信州中古住宅流通ネットワーク(安曇野部会)と安曇野市が協働で行ってきた空き家啓発事業の「住まいの終活ワークショップ」が終了しました。5月から4回にかけて行われてきたこの事業ですが、気づきが沢山ありました。
今回の学びの共通のテーマは空き家対策の「範囲」。空き家が正しく処理されるには多大なコストがかかります。特に地方圏の資産価値が低い空き家が多い地域はその苦労がもっと増えます。
「不動産領域の視点」「建築領域の視点」「持ち主の意向」「持ち主の家族、親族の意向」「空き家がある地域の意向」「費用」...。時に不動産領域のみの視点で語られることが多い空き家対策ですが、これらの要素を紐解きつつまとめあげ、ひとつの結論を導くのが本質的な空き家対策といえます。
例えば「持ち主の意向」一つとっても、持ち主が元気なうちは問題ありませんが、もし高齢化で認知能力に問題がある場合はその時点でグッと難易度が上がるため、宅建事業者だけでは対応が難しくなり司法書士との連携が望ましくなります。
長くなるのでこのあたりで失礼しますが、それぞれの空き家の個別性・事情にどれだけ寄り添えるか、また福祉関係も含めた横連携がどれだけ構築できるかがポイントとなりそうです。
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